グループ営農

消費者の様々な欲求やニーズに応えるために志を同じくする農業者が集まり、品質を揃えて互いの得意な農産物を出し合い、グループで農業を営み、時には共同作業も行いながら共同出荷・共同販売の仕組みを作ることが必要となります。
これがグループ営農です。
そのグループを繋ぐ共通理念が「自然循環農業」となり、グループを結びつける精神的な拠り所が「相互扶助の結いの仕組み」なのです。

現在、むかし野菜の邑では、外部の独立農園(自然栽培のお米・梨・露天原木椎茸・柿・柑橘類・南瓜・サツマイモ・栗・かぼす・お餅・山菜)が8人、共同作業を行う内部の独立農園(野菜全般と穀類)が3人、総人数11農家によるグループ営農を行っています。その中核を担っているのが佐藤自然農園ということになります。
むかし野菜の邑には、製粉所・麹部屋と味噌製造所・加工品製造所も備えております。
それでは、実際にどのような形でその連携が行われているのかを、その一部ですが、ご紹介します。

外部の独立農園

外部の独立農園は親の代から農業を行い、小屋・施設・トラクター・機械器具などを備えています。
彼らの圃場をすべて合わせるとおよそ7ha(21,000坪)以上となり、個性のある8名の外部独立農園主のうち、おふたりを紹介しておきます。それぞれに様々な物語があります。

平野さん 自然農のお米・自然農の梨

平野さん 自然農のお米・自然農の梨

由布市が主催した農業セミナー(講師が佐藤です)に参加した農業者で、地域の農業者からは異端者として見られ、孤軍奮闘してきたひとりでした。
農薬・肥料を一切使わず、山の沢水が流れ込む7反程度の水田で深水管理という農法で稲作を行う傍ら、4町歩の梨園を持ち、カメムシなどの害虫対策として梨酢を作り、ペットボトルに入れ、虫取りを行っています。
変わり者と言うより頑固者です。
お米は一言で言うと、透明感のある味がしますし、梨は深みのある甘みや旨味が強い。
ただ、収量はお米が慣行栽培の約8割程度、梨は3割程度しか採れません。
毎日の主食ですからリーズナブルな価格に抑えました。

田北さん 露天原木椎茸・お米・餅製造

田北さん 露天原木椎茸・お米・餅製造

彼も農業セミナーの受講者のひとりです。
「以前はドンコと言う最高品質の乾燥椎茸が売れていましたが、今では、その市場が小さくなってしまい、せっかく美味しいドンコ椎茸を生産しても消費者に伝わらないのです」
今では肉厚ジューシーなむかしの高級ドンコ椎茸を生椎茸にしてむかし野菜の定期購入者に届けています。
さらに数年が経って、大分では定評のある由布市庄内産の餅米をお餅にしてむかし野菜の邑の商品として出してみようと提言しました。
今ではそのお餅が大好評でその集落の若い奥様達を集めて小さな集落に小さな工房が生まれようとしております。
勿論無添加食品です。

内部の独立農園

内部の独立農園

佐藤自然農園で育った独立農園の圃場は野菜専用畑12反(約3,300坪)、大豆・麦などの穀類畑が8反です。
あわせて2町歩(2he)あり独立農園主は3名いる。
むかし野菜の邑の売上の85%を生産しております。
このグループは共同出荷だけではなく共同作業および共同加工を行っており、他には、男女8名のスタッフがおり、出荷作業・農作業・加工品製造などを行います。

共同作業は多岐に亘っており、草木堆肥作り・穀類の生産・滞った農作業の相互助務・助けが必要な農作業(玉葱・じゃがいも・トマト・夏野菜の植え付けや収穫作業)などをスタッフ全員を動員して一斉に行う。
他人の畑に何の迷いもなく、一所懸命に全員で作業を行っている風景は、おそらくは、他では見られない光景でしょう。